学園奉仕活動
「だからって何よ」


「怖じ気づいたのかい?」

と、ロピアンの野郎はそんな事まで言ってくる。


はっ、何を言ってんだかな、このほぼ外国人は。


「いやいや、何を言ってるんだロピアン。何故俺が、怖じ気づくのさ。バカな〜」


はっはっは、と笑って誤魔化す・・・・・


いや、誤魔化すって、図星みたいじゃないか・・・・・・・・

違う、断じて違うぞー!!!


「全校生徒。いや、全校男子を的に回すのが怖いんだね」


うっ・・・・・ヤバい


若干効いたっ・・・・・・


が、負けんぞー!


「お、おいおい!全校男子って、そんな事があってたまるか!!これは喧嘩と友情、血と汗の物語じゃないっ!ば、ばっくぎゃもんがっ!!」


「じゃあ、いいじゃないのさ。君は“ただ”謝る。それだけさ。そして・・・・・・」

ニヤリと笑うロピアン。

「お前、ちょっと性格変わってない!?なんか、お兄さん的じゃねえよ!ただのエロ男子だっ!」


「失礼だな。僕は変わってないし、エロ男子でもないよ」


「うるさい!お前は、梅子とでもよろしくやってろっ、バカ!」


梅子とは、ロピアンが入学当初に、何がいいのか、五回も告白してやっと付き合えた、汗と涙の勲章でもある彼女だ。


「う、梅子は・・・・・・・もういいんだ」

ロピアンは急に視線を落とし、悲しそうな顔で笑う。


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