【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
誘ってごめんって……。
別に誘われたわけじゃないんだけどな。
まぁ実際俺的には、誘われるより、少し嫌がってくれるほうが燃える。
…つーか、ひなでもそういう言い回しできんだ。
俺は一瞬笑みをこぼし、ゆでダコみたいになってるひなの耳元でささやいてやった。
「言い訳いらねぇよ?…今更恥ずかしがるなって」
「だ、ダメダメダメ!私、なんか熱っぽいし…………」
そう言いながら、ひなは俺の体を押し退ける。
…必死になってんのもマジで可愛い。
これ以上いじめ続けたら…。
「興奮して体温あがってんだろ」
「ち、違うって…!」
俺の方がヤバいかもな。
そろそろ自己警報が鳴り始めた俺は、一生懸命反論しているひなから大人しく退いた。
「なんか作ってやるから。着替えて寝とけ」
一旦クールダウンしなければ。
またあとで、ひなで楽しもう。
「あっ、ありがとう」
ククッと笑った俺に気付かずにお礼を言うひなに、片手をあげて返す。
あ~、飯食い終わったら何しよう。
…つーか、取りあえずキスしたことはバレてないみたいだし、またひなが寝てから悪戯するかな。