【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
「あはははー…」っと自分でもわかるくらい奇妙な笑いを浮かべる私に、舜くんはニヤニヤと笑う。
そして、私が持っていたペンを奪い取り、キャップをしめた。
「さ、さー!続きやろうっと!」
舜くんが次の行動に出る前に阻止しなければ!と、わざと大声でそう言う。
…私って、どうしてこんなにツイてないの…?
舜くん、なんであのタイミングで起きちゃうのぉ?
シャーペンをくるくる回しながら問題に取り掛かっていると、舜くんが妙なことを言った。
「へー、もうクリスマスか」
…美織ちゃんと同じこと言ってる。
もしかして、脳内サイクルがおかしいのって私の方?
あ!もしかして舜くんも美織ちゃんと同じ『勉強はできるけど、他はちょっと…』ってやつかな?
なんて言えず、無視してペンを進めていると、舜くんは私の後ろに回り込んで、耳に息をかけた。
「ひゃっ!……何してんの?」
思わずそう言うと、舜くんはニタニタな笑みを見せつける。
なんでそう、笑いたいんだろうね大学生は。