【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
もう、どうにかなんないの?そのニタニタ…。
「べーつに。テストいつ?」
舜くんは、手に持っていた雑誌のグルメリポート特集をぱらぱらとめくりながら聞いてくる。
「12月の……冬休み前」
多分、そんくらい。
…って、あれ?
その雑誌、私のじゃない?
なんて思っていると、舜くんから素晴らしい提案が。
「じゃーさ、全教科平均80点以上取れたらご褒美あげる。好きなモン、なんでもやるよ」
なんでもっ!?
舜くんの一言で、思わず子供みたいに顔を明るくする私。
……いやいや、よく考えて。
80以上なんてどう考えても無理。
一瞬舞い上がり、すぐに沈んだ私に、舜くんは雑誌を置きながら言った。
「これは賭けだ。80以上取れなかったら………」
きゃー!!!何言われるか大体想像つく!
「待って!それは80以上取れなかったときに言って…!」
「…………わかった」
慌てて止めた私に、舜くんがチッと舌打ちをした。