神崎探偵事務所へようこそ!!
「やめて!やめて!!
いたい、いたい、いたーいっ!!!」
ありえない方向に手首を曲げられて
気絶しそうなほどの痛みが私を襲う。
涙目になりながら
大声で叫ぶと
「ほう…
随分威勢のいいガキだな。」
黒スーツのサングラス男達の
ボス格らしき男が私の前で
足を止める。
「ジーク様!!
この小娘、ここのドアを蹴破って侵入した模様です!!」
「へぇ…
随分とお転婆なんだな。
カワイイ顔してるくせに。」
ジークと呼ばれた男はそう言って冷ややかに微笑むと、
「取りあえず、そのドア閉めとけ。
他の客に見つかったらまた面倒なことになる。」
「はっ!!」
手下達に私の蹴破った扉を閉めるように促した。