マイハニー
下げたまんまの私の頭をくしゃくしゃと触り

「ま、できないように気を付けるこった」

と言って立ち上がった。
全く意味が分からない私は

「できるって何が?」

って聞いたら

「ガキ」

と言うので、私は真っ赤になってしまう。


「オマエも倒れたんなら少し寝ておけよ」


2階に上がって行くお兄ちゃんに声をかけた。


「ねぇー、お兄ちゃんさ、いっつも私のことオマエって呼ぶけど、私の名前知ってる?」


お兄ちゃんは振り向いて当たり前のことを何で聞くんだって顔で


「サヤだろ?」


と言った。
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