カンボジアのコト

友人

エンドーは、会った人、皆友達!みたいな人。
とても、人懐っこい。
忘れては困るが、今回の私の旅は,支援している子に会うこと!
私は、カンボジアについたら、支援している子の村へ案内してくれる現地スタッフに連絡するように言われていた。
私の英語力はびっくりするほど、お粗末。
エンドーに電話してもらおうと、連絡先の書かれた用紙を取り出した。
エンドーは紙を見て言った。
「リタだよ!リタ!!覚えてない?リタ!」
「ああ、2年前の…?」
前回カンボジアに行った時に、支援している子どもの村へ行くときに、
女性のスタッフがいたような気がするが、顔をはっきり覚えていない。
エンドーは携帯を取り出し、電話をかける。
電話のメモリーに入ってるんですか…彼女の電話番号。
なんていうか…2年前に、初めて大学として、その村を訪れたわけですから?
大学は3回ほど村を訪問しているわけですから?
通訳として同行していたあなたは、3回しか会ってないはずですよね?
そんな私の思いを知らず、
エンドーは楽しくリタとお話している。
私の事を伝えている雰囲気では全然ない。
思い出したように、私の方を、チラ見して、何事か話して電話を切った。
「伝えましたよ。やっぱり明日の担当はリタだそうです。」
「リタの携帯に電話してどうするの。こっちの本部に連絡しなきゃ。」
「大丈夫ですよ。来るのはリタですから。」
郷に行っては郷に従え。
これがカンボジアのテンポだ。
自分に言い聞かせた。
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