カンボジアのコト

他にも色々な話しをした。
ハーマンが年上に見えたのは、奥さんもいて、3歳くらいの子どもがいる、お父さんだからなんだって思った。
それから、エンドーが、結婚を考えた女性の話も聞いたけれど、私の感想としては、ただただ結婚詐欺にあったな…という感じだった。
まぁ、お金をだまし取られたのだ。
ハーマンも、その話しの時は、しんみりしていた。
途中で気づくだろう…と思うが、きっと恋は盲目。
親の手術代だ、学費だなんだかんだと、本当に心配したんだろう。
それから、それから車の話も聞いた。
つい、数日前に、仕事の帰りに田舎道を走っていたら、脇道に乗り上げて、一回転したそうな。
で、天井がつぶれちゃったから、廃車になったそうな。
エンドーは「私、どこも怪我なかったね。無事でしたねー」と大爆笑しているが、
笑い事ではない。
私は、車が廃車になってて良かったと思う。
今頃、私が乗って、ひっくり返っていたら、ただ事ではすまない。
エンドーが車を運転するって聞いた時、大丈夫か!?と思ったけれど、
やはり大丈夫じゃなかった。
たくさん笑って夜が更けていった。
今頃言うのもなんだが、結構こじゃれた店に来ていて、
中ではビリヤードやダーツをしている人たちがいる。
私たちは、屋外のテラス席に居て、
ジャズだかなんだかの生演奏が聞こえている。
夜風がとても気持ちよかった。
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