カンボジアのコト

翌朝

部屋へ戻ろうとすると、ハーマンがいた。
「朝ご飯しっかり食べましたか?」
「おうともよ。」
ハーマンの時間の正確さにかなり驚きながら答えた。
待ち合わせ時間は、8時30分なのに、今は、8時10分。
カンボジアで、待ち合わせより早く来る人を初めて見た。
私は、この国に来ると、飛行機の時間以外の時間がわからなくなる。
時間の概念が無いのかもしれない!とすら思う。
時間前行動?なぜ、そんな事する?みたいな人達ばかりだ。
極端な話、3時間待たせたって「おっす」と平然と現れても問題ない。
実証したことないので、分からないが…。
村へ訪問する際の書類をちゃっちゃと記入して、本日の打ち合わせ。
村を訪問する際の書類っていうのは、
今後、勝手に村ほ訪問しませんとか、人さらいしませんとかを、もっと丁寧に書いた文章に、サインをするのです。
私は、村を訪問するお願いをする際に、その書類は提出済み。
ガイドも書類を出さねばならないのだ。
そうだね、私よりガイドの方が土地勘あるし、危ないかもね。
本日の予定は、
まずは、なんといっても、村の訪問です。
本当は1日がかりの仕事なのですが、
私は、とても短い日程で来ているので、1日かけられません。
できれば、昼あたりで、村から折り返してきたいと伝えてください。
そしたら、3時頃には、村を出られるはず。
その後、こっちに戻って、支援している学校を訪問して、
荷物などなど渡して、
ゴミの山に行って、
大学が支援している村の牧師さんに会う!
その後夕食ね。
ゴミの山ってなんね?という方。
良い所に気づかれました。
なんと、ゴミでできた山なんですよ。
平面でも、何でも良いのですが、ともかく、そこにゴミを捨てます。
さらに、ゴミを捨てます。さらにさらにゴミを捨てます。
そうやって何年もかけて、山が出来上がったのです。
掘っても掘っても見えるはゴミばかり。
そんな山があるのです。
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