カンボジアのコト

夕食

エンドーがやってきて夕食を食べに行くことにした。
「今日はスープにしましょう!」
「スープ?」
スープで腹がいっぱいになるのか?
「おいしいスープ屋さんがあるんです。」
チェーン店のような店構えと、気合いの入った「いらっしゃいませ」らしきクメール語を聞きながら、入店。
めっちゃ違和感がある…。
カンボジアの店では、やる気があるのか、ないのか分かんないヤツとか、やる気はあっても、覇気が無いというか、気合いが足りない「いらっしゃいませ」しか聞いた事がない。
エンドーが我が物顔で店の中を歩く。
「予約しといた、窓際の席は?」みたいな感じで偉そう。
実際、電話をかけていてくれたらしく、店の中で一番良い席に連れて行ってくれた。
2階だか、3階のテラス席で、夜だと、気温が下がってとても風が気持ち良く、街の明かりがとてもキレイ。
なんかかんかと注文して、
届いたのは…
鍋じゃん。日本の鍋じゃん!!塩トンコツ系の鍋そっくり。
エンドーが自慢げに、言った。
「知ってますか?最後に、ラーメン入れると、とっても美味しいんですよ。」
えぇ知ってます。日本では〆に麺かご飯を入れるのが、常識ってくらい定着してます!!
日本の鍋に似てるねと私が言ったら、
「鍋って食べ物ですか?鍋は記憶では、煮たりする時の入れ物だと思いましたが?」
と言われた。間違ってない。けど、わかんないや、いいよ。うん、スープです。これはスープ!!
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