カンボジアのコト

喧嘩

格的に泣き出した、かんこちゃん…。
その時…私のいい人面がはがれた。
「ぅぅううるさいっ!!コウちゃん!あんたの部屋のカギをよこせ!私の睡眠の邪魔をするな!!7時まで起こすな!!!起こしたら…噛み付く。」
こうして、コウちゃんの部屋のカギを奪い、コウちゃんの部屋のベッドで爆睡したのでした。
そして2時間後、男の人の叫び声で私は目を覚ましたのでした。
「え?ん??」
寝ぼけたまま顔をあげると、
「あぁ…うん…。ビックリした…。生きてた…。」
彼は、この旅に参加している、もう1人の男の子ミチさん。後藤満さんです。
ほぼ同時くらいに、部屋をノックする音が聞こえました。
サトさんが驚いた顔のままドアを開けると、
コウちゃんでした。
3人が3人、何事?!という顔でした。

状況を整理して説明しますと、
朝、カンボジア時間にセットし忘れたコウちゃんが、日本時間の6時半…
つまりカンボジア時間の4時半に目を覚まし、
同室のサトさんを起こしました。
そして、そのまま、私達の部屋に来たのです。
そして、いったんは起きたものの、サトさんは二度寝に入り、
ご存知の通り、かんちゃんが泣き出し、私のいい人面がはがれ、
コウちゃんの部屋のカギを奪い、爆睡したのデス。
その後、私より早く目が覚めたサトさんが、
うつぶせになって、コウちゃんと、サトさんのベッドの隙間に挟まっている正体不明の人間らしいもの(私)を発見したのデス。
寝ぼけていることも手伝って、混乱しているサトさんは、
とりあえず、私を、つついたのですが、
反応がないので、驚いて叫び声をあげ、私が目を覚ましたという流れでした。

こうして、清々しいとは程遠い朝を迎えたのでした。
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