カンボジアのコト

希望

朝食はそれぞれ自分のタイミングで食べます。
だから……1人にしてくれ。
かんこちゃんと、コウちゃんが、気をつかって、一緒に食べてくれます。
「本当に、1人で食べるから。」という抵抗も、かんこちゃんに飲み込まれました。
さて、朝食もすみ、部屋に戻っていると、
「なんか…あやしい人が部屋の前うろついてない!?」
身なりはキレイだが、現地の人と思われる男の人が部屋の前をうろうろしていた。
「すみません←英語。」
と声をかけると、男の人がふりかえった。
「ぁい。←何語?」
「あ!エンドーやん!!」
そうです、以前カンボジアに行った時にガイドをしてくれた人です。
この人が、また日本語が下手でねぇ。
「ダレですか?」
「去年も会ったじゃん!髪が長くて。」
私は去年、髪の毛が長かったのデス。でも、卒業して、バッサリ切ったのデス。
「あぁ!!おぼえていまッス。」
さて、午前中の予定は…。市内観こ…ではなく、市内研修です。
トゥールスレン、キリングフィールドへ行きます。
相変わらずベンツです。冷房のきいた車内快適デス。
そして、ガイドは日本語相変わらず下手です。
先生が聞いた。
「1年間何やってたの!?」
生徒達
「何言ってるか分からん。」
そうだろうそうだろう。私は、分かるぞ。去年の感覚が戻ってきたから。
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