NUDE〜彼女の心〜

「ねぇ、おばちゃん。

1週間くらい前に俺がきた時にそこの席に座ってた髪の毛が長くて背の高い女の子のこと知らない?

大盛りカレー食べてて、それから…あ、そうだっ!バナナジュース頼んでた子っっ!」


一日に何十人もの客と顔を合わせてるんだからわかんないかもしんないけど、もし彼女が常連だったらわかるかもしれない。


おばちゃんは通いつづけた俺を覚えてくれたんだからその可能性は大だ。


微かな望みを賭けておばちゃんに尋ねれば、少し考えてる風だったけどバナナジュースの辺りらへんで誰かを思いついたらしく。


「あぁ、はいはい!

いつもマウンテンバイクに乗ってくる子ね?」


パァッと顔を明るくさせて答えてくれた。


だけど…おばちゃんの言うマウンテンバイクの子とNaoが同一人物かはわからない。


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