○○と××と恋のお話詰め合わせ。





その影は紛れもなく自分がいい印象を持っていない橘皐月(タチバナサツキ)センセイその人だった。



最初は起こそうかと思ったがなんとなくただ起こすのももったいない気がしてゆっくりとセンセイに近づく



その寝顔を見た瞬間




「綺麗、…」



素直にそう思った。




サラサラな質のいい黒髪には窓から入ってきたであろう桜の花弁がふわりと付いていて普段のただ無造作にされたままのボサボサの髪とは似ても似つかなかった


髪だけではない


いつもは厚いメガネと前髪に隠された顔は惜しげもなくさらされていて長いまつげにきれいに通った鼻が印象的だった



もっとよく顔が見たくて前髪をよけるとパチ、とセンセイと目が合う





「「………」」




(やっ、やば…ッ!?)



この状況は何かやばい気がする、とどうやって弁解しようかと思っているとセンセイがガタッ…と立ち上がる



口を開き何を言うかと思えば、



「お、俺の顔見たか?!」



「は?」



「だから俺の顔見たかって聞いてんだよ!!」



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