恋を知りたくて・・・~君と出会ったベンチ~
歩の家に着いた。大きい家だ。なんか今にも白馬にのったお嬢様が
  でてきそう。
  「ちらかってるけど入って」
  「うん。おじゃましま~す」
  どこがちらかってんのよ!むしろ何もない。真っ白な壁に
  茶色の机。見るからにthe simple。
  性格は気が強い子なのに部屋だけをみると、
  穏やかで静かな子。

  そんなことも思いながらお茶をしていろんな話をした。
  「ガチャッ」
  玄関のドアが開く音がした。
  「ただいま」
  男の人?するとその人の足跡が私たちのいる部屋に近づいてきた。
  「歩いるんだろ~?」
  そう言って部屋のドアが開いた。
  歩が大きな声をだした。
  「湊!勝手にドアあけないで」
  あ・・・・。近藤湊。香奈の彼氏だ。
  「わりぃ」
  近藤湊と目があった。 
  「あ・・・っ。こんにちは。おじゃましてます。」
  「どうも。じゃあごゆっくり。」
  そう言って近藤湊はドアを閉めた。
  
  それから何時間かったった・・・
  「じゃあ私そろそろ帰るね。今日はありがとう」
  「うん。またいつでも来てね。バイバイ」
  「うん。バイバイ」
  そう言って歩の家の門をでて家へむかって歩いた。
  歩の家をでて少し歩いたころ・・・
  「なぁ!!藤田美音さんだよね?」
  後ろから声がした。近藤湊だ。
  「はい。」
  「香奈の親友だよねぇ?」
  「はい。そうです」
  「俺、歩の双子の兄の近藤湊。よろしく」
  「よろしくお願いします。」
  初めてはなした。イメージ通り笑顔が素敵な人だ。
  「じゃあね」
  「はい。さようなら」
  なんか男子とあんまり話さないから緊張して敬語になっちゃった。
  男子・・・・
  竜が浮かんだ。なんで竜は普通に話せたんだろ?
  初めての時も緊張しなかった。
  竜は近寄りにくいオーラだしてるけど話してみると実は一番
  話しやすくてホットするのかも・・・。

  

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