碧眼の天姫―刀の後継者


千年はあたしに覆いかぶさる。そのまま……


―チュッ


唇に温かくて柔らかい感触。千年にキスされていた。

「…俺の勝ち♪」


唇を離した千年が悪戯な笑みを浮かべてあたしを見下ろす。


「何が勝ちだ馬鹿っ!!」


この変態め!!


千年をキッと睨みつけてから不意に時計を見る。


もう22時を回っていた。
千年といるとこんな風に時間があっという間に過ぎる。


あの頃のあたしは…
一日、一日が気が遠くなる程長い時間に感じられた。


でも今は……


一秒、一秒が星の瞬きのように短く儚いと感じる。


大切な時間程……
すぐに過ぎてしまう。







< 194 / 330 >

この作品をシェア

pagetop