碧眼の天姫―刀の後継者


「…行ってきます」


あたしはベッドから下りて千年に笑みを浮かべる。


どんな戦いにも絶対なんて無い事を知った。


命は脆いから…
すぐに壊れてしまう。


だからこそ…もし自分が死んだ時、千年の中に笑顔の自分が残るように…


たくさん笑おう…
そう決めたんだ。


「美琴…俺も行く。
俺には…戦う力は無いけど、美琴の傍にいたい」


そう言ってあたしの手を握った。


あたしが一人で行くって言っても…聞きやしないんだから…


「分かってる…。
でも、ちゃんと隠れててね」


千年はゆっくりと頷いた。

「…じゃあ行こう」

「美琴、無理はしないで」


千年の言葉に頷いて
あたし達は家を飛び出した。







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