碧眼の天姫―刀の後継者


「…来たか…天姫…」


目の前に突然人影が現れたと思うと、吹雪があたしを襲った。


「っ…あんたはっ……」


深い青の瞳と、髪をもつ美しい…鬼…


「氷鬼!!」


久しぶりに見る美しい鬼をあたしは睨みつける。


あたしを殺した鬼だ。


「やはり…姿は変われど…お前は天姫だったか」


氷鬼は驚く事無く冷酷な瞳をあたしに向けた。


「鬼にまで身を堕とし、生を望むか…愚かな」


その物言いに怒りがフツフツと込み上げる。


「愚か…だって……?」


怒りに反応するように片目が紅く光る。


「人の業により生まれたお前は罪であり我等の恥だ」


罪…
恥……


あたしの存在はこの世界の理を壊した罪人かもしれない。


それでも…………







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