【短編】間違い電話
「ふふっ、そうだったんだ。じゃ、お母さんに聞いてみるね」



『おう!』



「早速聞きたいから、1回電話切るね」



『オーケー!』



その言葉を聞いて、あたしは電話を切った。そして、部屋を飛び出し、ドアを開けっぱのまま、階段を音を立てながら降りた。



「琉乃、どうしたの?」



「琴也の家にゴールデンウィーク、遊びに行っていい!?」



「え!?」



お母さんは拍子抜けしたような声を出して、固まる。



その後、始業式の日のあの日の出来事から今までの出来事を話した。



「琴也君のご両親は良いって言ってくれてるの?」



「うん」



「分かったわ。お父さんがいいって言ってくれたら行ってもいいわよ」



お母さんは呆れたようにもしながら、微笑んでくれた。



その後、お父さんが帰ってきて、泣きながらも承諾してくれた。何故か?って?



『ゴールデンウィークの間3日間も琉乃に会えないのは悲しいー!!』



だって。親バカもいいとろだよ。




あの後に漸く、連絡が出来てOKが出たと話すと、詳細な話をしていった。まとまった所で、電話を切った。



そうやって、ゴールデンウィークまでに少しずつ決めていった。


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