【短編】間違い電話
2Coll 間違い電話
その後、校舎の前の数段の階段を上り、中の指定の下駄箱へと向かった。そして、2年6組は2階にある為、階段を上る。



教室に来ると、チラホラと生徒達がいた。どうやらあたし達は着くのが早めだったようだ。あたしの席は窓側から2番目の前から3番目だった。その後ろが末来だった。



--ランララランララン



「琉乃のケータイ鳴ってるみたいだよ?」



「嘘!?電源切り忘れてた」



あれ?この番号見た事無い。



--ポチッ



不審にも思いながら電話に出る。



「もしもし」



『あ、もしもし?瀧樹?おい、お前、3日も学校休んでどうしたんだよ?』



ん?間違い電話?でも、あれ?聞いた事あるような声.....



「....あのっ!」



『あれ?女?それもどっかで聞いた事あるような』



向こうもあたしの事を知ってる!?



「電話掛け間違えてないですか?あたしの名前、月原 琉乃なんですけど.....」



『月原 琉乃!?まさか、琉乃ちゃん?俺、琴也!』



「琴也君!?どうしてあたしの番号知ってるの?」



『あ、瀧樹って言う友達に電話したつもりだったんだけど、1度も電話かけた事無くて、メモ見て電話したんだけど間違えたみたいだな。それも琉乃ちゃんに掛かるとは』



「そうだったんだ」


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