見えない二人の距離
「…で、景品なんだよ」
まじでヤバイ。
こいつはなんで、オレをこんなにする方法を持ってるんだ。
バレないようにオレは話を反らした。
「おー彼女よかったなぁ!これが景品だ」
オヤジが澪のことを“彼女”と言ったのにまで赤面しそうだった。
でもそれは、オヤジが手渡してきた物で一気に引いた。
「澪…おまえ景品がコレって分かってて言ったのかよ」
「…え?」
澪の顔から笑顔が消える。
あぁ…オレ、顔やべぇんだろうな。
澪のその顔を見たら分かる。
散々舞い上がって、結局はこれなんだもんな。