愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜
「自分だけやり直そうってか?」


この声は、阿部!?


「そうはさせるかよ!」


「きゃっ」


私は阿部に腕を強く掴まれ、路地に引き込まれてしまった。


「おまえのせいで、俺の人生は終わった。どうしてくれるんだよ!」


阿部は私の両腕を掴み、揺さ振るようにして大声で怒鳴った。


「だから、自業自得だって……」


バシッ


顔を思いっ切り叩かれ、星が出て、耳鳴りがする。


「生意気言うんじゃねえ!」


「こ、降格ぐらい何よ! 一からやり直せばいいじゃない!」


「うるせえ!」


ドンッ


私は阿部に突き飛ばされてしまった。


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