お嬢様の秘密
会場。


昨日とは少し違う。


シンデシラに出てくるような城。


まさしく馬車ぴったり。


作った人がドイツの....あぁ名前忘れた。


とりあえずシンデレラのモデルの城を真似して作ったとか。


...そろそろ始まるかな。


今日の司会は夏菜の執事、梶原さん。


「お待たせいたしました!只今より、前夜祭のベストカップル賞2組の表彰を行います。」


もし、取れなかったら...。


葵どうするんだろう?


私ってなんで葵にこだわるんだろう?


出会って半年しか経ってないよ?


「ベストカップル賞は....。桜井玲央様、浅井夏菜様ペア。そして最優秀賞は高澤葵様、秋本ユリ様ペア!」


お....?


「ユリ。やったな昨日の足でよくやれた。」


いつもより葵が優しく見えた。


「いや...さすがですな。」


「あのペアはレベルが高い。」


「きのうの会議は早々と切り上げて拝見させていただきたかった。」


周りからはそんな声が聞こえる。


会場を少し見渡すと昨日より多くのスーツ姿の男性がいた。


そうか、今日は昨日よりもっと多くの重役が来るのか....。




「中央へお願いします。」


私は少ししか歩けないので葵がお姫様抱っこをして運んでくれた。


「「「ヒュー!!!!」」」


冷やかしの声が聞こえる。


と同時に女子達からは嫌な視線が突き刺さるよう。


「おめでとうございます!では、お2人に拍手を。」


大きな歓声をもらった。


私は葵と目を合わせ微笑みあった。
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