お嬢様の秘密
「それは聞いたけど....。何の関係があるの?」


「俺は正直言ってマリアと大体同じくらいの力を持ってる。ただし、最近はマリアの方が強いけど。

クラスの人を覚えられないということはクラスの人たちが、上流社会でどれくらいの地位にいるのかが分かっていないということ。

あらぬ争いに簡単に巻き込まれて人生なんて捻じ曲げることなんてたやすいんだからな。頑張って覚えてみろよ。」


嘘....。


取り敢えず話題を変えるか....。


「あなたも授業サボってるの?」


「暇だし。お前もだろ?でもあんまりサボると落第するから気をつけろよ。」


少し偉そうに言う。


「う....うん。」


その時。


「お嬢様。ここにいらしたのですか。」


桜井が部屋に入ってきた。


「そう。高澤君も....ってあれ?」


「先ほど帰られましたよ。」


「え?いつの間に!?」


「でも、お嬢様が授業に参加されていなくて良かったです。私は少しですが私用が有ったもので。」


「でも、授業サボってると落第するんでしょ?私、大丈夫かな?」


「大丈夫でございますよ。お嬢様は学年トップクラスの成績をお持ちですから。」


うそ!?


まさかそんな訳は....。


でもそれはさて置き....。


「ね?私、ちょっと疲れちゃった。今は、2時くらい?ちょっと寝かせて。」


「かしこまりました。」


その後、私はゆっくり寝れたものの起きた途端に電話で夏菜にすごく怒られた....。


心配してくれるのは嬉しいんだけど、夏菜かなり心配性。


迷惑かけないようにしなきゃな。


そう心に誓った。



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