好き、好き、好き。

「なつ!お前なんでいんの?まだHR終わってないから。」

「だって、龍ちゃんと一緒に帰りたくて。」

「わかったから終わるまで待ってて。いいか?」

「うん♪待ってる♪」

扉を閉めた瞬間教室で龍ちゃんがからかわれてる声が聴こえる。

そしてそのからかいを恥ずかしがる龍ちゃんの声。

先生が静かにしなさいと怒る声も。

皆の挨拶が響くと扉が開いて顔を真っ赤にした龍ちゃんや、笑ってる龍ちゃんの友達がいっぱいでてくる。

「あー、うるさい。なつ!帰るぞ。」

「うん♪」

龍ちゃんのぶらぶら揺れてる左手を右手で握れば

ヒューヒュー♪

皆のそんな声が聞こえた。

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