Tricksters
「なに?」
総理の目がギロリとこっちを向いた。
「あんた、テレビで『国民の生の声を届けてください』って言ってたよな?」
「淳一、やめろ!」
「だったら、息子の話も聞いてやれよ!」
ゴリラみたいなSPが俺を押さえつける。
「俺は、Trickstersでバカやってる善太郎が好きだ! おまえ見たことあんのかよ! コイツがどれだけ楽しくやってるか知ってるのかよ!」
アイツの父親は、アイツみたいに「ふん、正論だけじゃ国は治められん」と鼻を鳴らすとSPに囲まれて部屋を出ていってしまった。
ゼンは、視線を床に落とし俯いていた。
「総理に『おまえ』は無いと思います」
沈黙を破ったのは、佐藤さん。
「へ?」