ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
囁きと共に、首筋にあった
唇がより深く、あたしの
谷間に沈もうとした。

いつの間にかブラウスの
ボタンは外されてる。


「あっ………」


谷間に拓巳の唇が吸い付き、
反対のそれを揉む手の力も
強まった時。


―――あたしはなぜか、
思い出してしまった。


絶対に思い出したくなんか
ないはずの、あのセリフを。



『意味あるんですか?

そんな、無益なセックス』



(や………どうして………?)


どうしてこんな時に
思い出してしまうのか。

よりにもよって一番思い
出したくない時に。


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