ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
あたしは奈々におつまみを
勧めながら言った。


「もしホントにイヤミなら
奈々のせいでしょ。

上司のくせに部下を置いて
帰るからじゃん」


すると奈々はロコツに顔を
しかめて、


「はぁ? いいじゃんそんなの。

部下っていったって、もう
独り立ちしてる優秀カウン
セラーだよ?

別にあたしが待ってなくても
勝手にやれんだから」


「そりゃそうだけどさ、
気持ちでしょ」


「じゃあ美咲は、チーム員
全員いっつも待ってる!?」


「……い、いや、待って
ないけど」


なんだなんだ、マジで今日は
ずいぶんと絡み酒だな。


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