ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
内心ではそう思ってるのに――
なぜかあたしには、それが
できなかった。


強張る表情を変えることも
できず、喉はカラカラに
渇いていて、ごまかす言葉の
ひとつすら出てこない。


「……………っ」


結局、気づくとあたしは
クルリと背中を向け、
逃げるようにその場から
走り出していた。


「待てよ、美咲!」


呼び止める柚木クンの声が
耳に届いたけれど、それを
振り切るように、エントランス
から外へと飛び出した――…。





     ☆☆☆☆☆


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