ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「―――――っ!!」



今まで、少しも背後の
蘭子さんを見ようともせず、
ずっとガラスの向こうの
風景に顔を向けていた
柚木クンが。


「美咲――…!」


―――唐突に振り返り……
そして蘭子さんの肩越しに
あたしに気づいて、目を見張る。


「あ………!」


どうしよう。見られてしまった。


立ち聞きしてたことに――
気づかれた――?



とっさに表情を取り繕って、
今歩いてきたような顔を
すればいい。


部下が提携企業の社長と
話してるのを見て、どう
したのかと声をかけにきた。

そういうことにすればいいと、
思ってたはず。


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