ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
――どうしてあたしが、
こんな気持ちになるのよ?


自分自身にそう問いかけた時、
遠くで音がした。


あたしは弾かれたように
肩を震わせる。


音は玄関から。

――鍵を開け、ドアノブを
回す音。


(帰ってきた―――!?)


あたしの体は、硬直して
動かなかった。


その間に音の主は靴を脱ぎ、
スリッパの音をたてて短い
廊下をこちらへと近づいてくる。


帰ってこないような気もして、
あたしは最近は柚木クンに
占領されてたリビングの
ソファに座ってた。


なぜかこのままここにいちゃ
いけないような気になって、
ようやく軽く腰を浮かした、
まさにその時――…。


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