ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
白々しいほどサバサバと
そう言う姿が、よけいに
嘘っぽく見えた。


体の中を、怒りとも切なさ
ともつかない感情がグルグル
してる。


この感情を、どう言葉に
表せばいいのか。

それがわからなくてジッと
目の前の白い顔を見つめて
いたら、柚木クンはおもむろに
右手をあげ、今日はまだ
かけたままだった眼鏡を外した。


そしてそれをコトリと傍の
テーブルに置きながら、


「そんな顔しないで、
今日くらい笑っててよ。

オレと過ごす、最後の
夜なんだからさ」


『オレが来てから、家でも
会社でもツンツンして
ばっかりだったろ』


そう言って、どこか
さみしげに彼は笑った。


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