ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「……そうだよ。勝手だよ」


静かに――だけどどこか
普段とは違う声が、独り言の
ように柚木クンの口からもれた。


目が合うと、彼は音もなく
一歩あたしの方へ踏み出して、


「勝手で悪い? 

だけどそうでなきゃ、手に
入らないものだってある。

それでも最後だけは、
守ろうとしたつもりなんだけど」


「ゆ、柚木クン――?」


言葉は淀みなく紡がれて
いるけれど、その声は
かすかに揺れている。

あふれそうな感情を、必死で
押し込めているかのように。


「――全部奪っていいなら、
奪おうか?

言った方がいい?

オレが本当はずっと前から
美咲が好きで、何が何でも
手に入れたかったんだって」


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