ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「課長。急いで買って餞別
渡すとか、見送りくらい
してもよかったんじゃない
ですか?」


「そう言ったんだが、柚木が
どちらもやめてくれって
言ったんだよ」


「そうなんですか……」


『まぁあの子なら言いそうね』

そう呟きながら、奈々は
席に戻ってきた。


寂しそうなのは、課長と
奈々だけだ。

でもきっとそれも、彼が
いなくなることに対してと
言うより、“優秀な部下が
いなくなる”ことに対して。


他の社員達は、驚きも
あるんだろうけれど、
みんなキョトンとした顔を
しているだけだった。


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