ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
蘭子がしっかり人払いを
しているようだから、今は
瞬也が足を投げ出して
ソファを占領している。


ケージから出してやった
ファズが、元気にその足に
じゃれついてきた。



「それにしてもあなた、
家庭の事情なんて大嘘ついて
辞めてきたって?」


蘭子が呆れ声で言って
ソファの背後に立ち、首に
腕をまわしてくる。


瞬也は幾分不服そうに
言い返した。


「だってさすがにこれだけ
急だと、それなりの言い訳が
必要だろ」


大竹課長には、いもしない
“父親”が危篤だくらいの
ことを匂わせ、“実家”に
帰ると言った。


(ま、ある意味ホントに
“実家”だしね)


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