ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
皮肉な笑みを浮かべる
瞬也に気づかずに、蘭子は
背後からさらに体を
擦り寄せながら、


「それじゃあ、すぐに
うちの社員として表に出る
わけにはいかないわね。

まぁ、私もしばらくは研修が
必要かなって思ってたけど」


「支店長なんて重大な
ポスト頂いちゃうんだしね」


「瞬也は頭がいいもの、
問題ないでしょうけど。

やっぱり、これからしばらくは
ここで私が個人指導して、
支店長になるためのお勉強
期間ね」


「――ハイハイ、頑張るよ」


笑い混じりに答えながら、
思っていた。


――個人指導という名の、
ていのいい軟禁だ。

今度はここで、彼女に
飼い馴らされるのだなと。


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