ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
(それじゃあ、満足できる
はずもないよな)


どれだけ情熱的に抱き愛の
言葉を囁いてやっても、
結局は自分は偽物でしか
ないのだから。


自分の奉仕に蘭子が満足
する日など、永遠に
来ないということだ。


「やっぱりオレは、一生
ペットの運命ってことか――…」


もっと早くに気づいて
いればよかった。

そう……彼女を抱いて
しまった、16歳の時よりも前に。



―――だけどもう、遅い。



……もう一度、深い
ため息をついて。


瞬也は定期ケースを
引き出しに戻し、そっと
その扉を閉めた……。





     ☆☆☆☆☆


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