ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
どこか遠くを見て、虚ろな――
諦めたような、悲しい目だった。


(柚木クンは蘭子さんとの
こんな関係、心底望んでる
わけじゃない。

この人は、本当にそれに
気づいてないの……!?)


「瞬也だって、色んな女と
関わってきてるけれど、
どれも本気じゃないのよ。

現に、揉め始めたらいつも
スッと自分から引いて、
次の女の所へ行くって調子
なんだもの」


あたしの考えを裏付ける
ように、自信に満ちた声で
言う蘭子さん。


だけどその声が、唐突に陰った。


いきなりトーンの落ちた
声で、彼女はこう続けたんだ。


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