ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「楽なのはいいけどね……」


今日も蘭子は対外業務
だったので、自分は朝から暇だ。

もしかしたら、ディナーの
頃には呼ばれるかもしれないが。


―――何かしようか。


なんとなくつけていた番組も
エンドロールが流れ始めた
のに気づき、一応はそんな
ことを考えてみる。


だが、したいことなど特に
何もなかった。


それに万一蘭子が電話を
してくれば、すぐに出て、
いつでも駆け付けられる
距離にいなければいけないのだ。

そんな制約を受けてまで
あえて何かをしようとは、
今の瞬也には到底思えなかった。


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