ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
張り詰めた声で尋ねると、
美咲は憤慨したように
大きく肩をいからせる。


「それでも何も、そんなの
突き返したに決まってるでしょ!

そんな取引、できるわけ
ないじゃない!」


「え―――…? でもそれ
じゃあキミ、仕事が――!」


蘭子はそれくらいのことは
平気でするだろう。
単なる脅しではないのだ。


「……そうね。どうなるか
わかんない。

今のところ、会社からは
何も言われてないけど」


そう言うと、美咲は心を
落ち着けるようにゆっくりと
大きな呼吸をした。

そして、まるで見えない
蘭子を睨みつけるように
キッと眉をあげて、


「だけどそれでも、あんな
卑怯な人に屈服できないもの」


_
< 406 / 469 >

この作品をシェア

pagetop