ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
――仕掛けられた恋は、
いつの間にか始まって
しまってたから。


「美咲―――…」


柚木クンが、驚きで
マジマジとあたしを見た。

その呆然とした顔に、
あたしは迷わず続ける。


「もうあの人とのことは
やめて、あたしと一緒に行こう?

仕事も会社も、まだ何か
守る方法はあるかもしれない。

それにあたしは取引なんか
じゃなく、正々堂々、
戦って勝ちたいと思う」


蘭子さんの目的は柚木クンを
手に入れることだから、
柚木クンが犠牲になれば
取引は簡単だった。

でもそれじゃ意味がない。

それは、本当の勝ちじゃない。


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