ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「戦おうよ、一緒に。

あたしは柚木クンと、
戦いたいのよ――…」


「美咲――――」



いつの間にか、あたし達の
間に距離はほとんどなかった。
知らぬ間に、互いに
歩み寄ってたみたい。


手を伸ばせば触れられる
近い距離に、柚木クンの
顔がある。

メガネで隠してない裸の
瞳に、あたしが映ってた。


「――これが、あたしの
気持ちよ。正真正銘の」


柚木クンと関わるまでの
あたしは、日常という
緩慢な平和の中にどっぷり
浸かってたよね。

変わらないこと、何も
起こらないことが幸せだと、
勝手に思ってた。


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