ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
さっきのキスの寸前に
外したんだろう。
彼の周囲を見ると、それは
机の上にあった。
あたしの視線に気づいた
柚木クンは、眼鏡を手に取る。
そしてかけるのかと思ったら、
折りたたんでスーツの
胸ポケットにしまった。
「実はこれ、ダテなんです」
囁くように言って、クスリと
笑う柚木クン。
(コ、コイツ――…!?)
あたしはもう完全に
冷静さを失ってた。
ガタッと椅子を鳴らして
立ち上がり、右手の甲で
グイッと唇を拭うと、
「どっ、どういうつもりっ!?
なんでこんなこと――!!」
_
外したんだろう。
彼の周囲を見ると、それは
机の上にあった。
あたしの視線に気づいた
柚木クンは、眼鏡を手に取る。
そしてかけるのかと思ったら、
折りたたんでスーツの
胸ポケットにしまった。
「実はこれ、ダテなんです」
囁くように言って、クスリと
笑う柚木クン。
(コ、コイツ――…!?)
あたしはもう完全に
冷静さを失ってた。
ガタッと椅子を鳴らして
立ち上がり、右手の甲で
グイッと唇を拭うと、
「どっ、どういうつもりっ!?
なんでこんなこと――!!」
_