執事の恋人~召しませ。お嬢様~
誰にも春華に触れて欲しくないから、俺は夜伽を引き受けた。
仕事だと割り切って、
望んだけどーーー・・・
身体では理解できても、心がどこかでは、納得してなかった。
何度も喉の奥から禁忌の言葉が出かかった。
愛しい春華を腕に抱きながら、『愛してる』と言えない辛さは俺にとっては拷問に等しかった。
こんなにも肌は触れ合い、身体は一つに結ばれてるのに。
心は交わせるコトはできない。
執事言葉で精一杯、誤魔化して…春華には仕事だと言い切った。
まだ、序章に過ぎない。
夜伽の指南はこれからーーー・・・