執事の恋人~召しませ。お嬢様~

~春華side~

でも、私を日中に抱いてくれたのはこの一度っきり。



私の身の回りをするのは斗希ではなく、芙紗子さんに代わった。



斗希に会えるのは学園内と夜伽の時だけ。



同じ屋敷内に住んでいるのに。



何だか、避けられているみたいで、嫌だった。



「・・・」



私は斗希に会いたくて、教室を訪ねた。



「芝草君は…モデルのユメに呼ばれて、屋上に行ったわよー」


教室に居た栗色の髪の女生徒が親切に教えてくれた。



「どうもありがとう」



私は礼を言って、踵を返した。








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