執事の恋人~召しませ。お嬢様~
「屋敷ではあんたに仕える執事かもしんないけど、学園内では芝草君は私たちの王子様よ…。彼の自由を奪うなんて…主人としてはサイテーね」



振り返ると私は斗希のクラスメイトたちに囲まれていた。




「まぁー。芝草君みたいなイケメン執事だと心を奪われるのは当然だけど」


私の心を彼女たちは見透かしている。



「私は…別に…」



「主人と執事の恋は報われるコトないわよ」



そんなコト、言われなくてもわかっている。








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