執事の恋人~召しませ。お嬢様~
「あなたはこのベンチのジンクスを知ってて座ってるの?」



叩かれた頬を押さえて、私の視線を避けるように斗希は俯いた。



「ユメさん…彼は私の執事なの…」



主人と執事の関係で、二人の仲を裂くコトなんてできないのは、百も承知。



それでも裂きたかった…



「・・・恋人同士じゃあないんでしょ?お嬢様は執事のプライベートまで干渉するの?」



「・・・そうですよ。お嬢様…。今の俺はあなたの執事ではありません」



ユメさんに続き、言葉を紡ぐ斗希。


二人は本当の恋人同士?



< 140 / 300 >

この作品をシェア

pagetop