執事の恋人~召しませ。お嬢様~
絶望にうち拉がれた私を更に、目の前の光景が淵へと追いやる。



斗希はあのモデルのユメと『恋人たちの場所』に座っていた。



ユメはフッたはずなのにーーー・・・



なぜ?どうして?


永遠の愛を誓い合える場所にふたり…仲良く、座ってるの?



疑問符ばかりが胸中に溢れてゆく。


私は二人の前にスタスタと早足で歩み寄る。




「斗希!!」


「お嬢様?」



私は言葉を紡ぐ前に、斗希の頬を平手打ち。


< 139 / 300 >

この作品をシェア

pagetop