執事の恋人~召しませ。お嬢様~

~斗希side~

春華がクラスメイトたちに俺が執事だとバラしたおかげで、周囲の俺を見る目が変わった。



普段は、春華に仕える執事。


でも、学園内では俺を女生徒たちは『王子様』と呼んだ。



『王子様』と『執事』


支配する者と仕える者。


全く、立場は逆転していた。



俺は別に、『王子様』と呼んでくれと言った憶えはない。


でも、仕える側である俺が王子様だと慕われるコトに嫌悪感は無かった。



逆に優越感に浸っていた。



学園内だけの特権。


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