執事の恋人~召しませ。お嬢様~

~斗希side~

春華の涙に…俺は揺れた。




俺は学園内にある教会へと、身を寄せた。



今年創立100年となるこの明和学園。

創立当初に校舎と一緒にこの教会は建造された。



歩くと軋む床にステンドグラスの虹色の光が影を落とす。


ステンドクラスの窓を見つめる俺にも、虹色の光が昼の温かい陽光と共に降り注いだ。



「!?」


ギィーと重く鈍い扉を開ける人影。



「あのうー」


「・・・」


小さな影が俺に近づいてきた。






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